Sanpouji Storyteller

交錯する都会の中で織りなす5人の男女の物語

眼鏡とベストとギンガムチェック(27)霞の章<エンディングテーマ>

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眼鏡とベストとギンガムチェック(26)-海の章<エピローグ>

// エピローグ~海の章の〝読標(よみしるべ)〟 ここでは、おそらく作者の未熟な文章力で意図していたことが伝わっていなかったであろうという点にたち、本作のポイントを整理したい。 テーマ曲でも聴きながらお楽しみください。 ハッピーエンド / back num…

眼鏡とベストとギンガムチェック(25)-水の章<エピローグ> 

// エピローグ 海の上に浮かんだコテージのデッキに座り静かな水面を見ていた。時折小さく波が立ち、月明かりでキラキラと光る。じっと見つめていると吸い込まれそうな錯覚に陥り少し怖くなる。 夜空を見上げると満天の星空が果てしなく広がっている。こんな…

眼鏡とベストとギンガムチェック(24)-嵐の章Ⅴ【終】

// 第24章(最終章) 城二・銀・タクミ・プラス新戸比沙子の四人は沖縄にいた。なぜ沖縄で作戦会議かと言うと、周りに知り合いが居ないこと、城二と銀が水面下で、会社乗っ取り阻止の計画を立てているのを、中村専務ひいてはファンドの連中に悟られたくない…

眼鏡とベストとギンガムチェック(23)-羽の章<エピローグ> 

// エピローグ ~吾郎の憂鬱~ 「ピンポン~、ピンポン~」 玄関のドアフォンが何度も鳴っている気がした。でも眠気が勝って起きようとは思わなかった。 「ピンポン~、ピンポン~」 「うるさいな…」と思いながら、ソファーから起き上がって、壁にあるモニタ…

眼鏡とベストとギンガムチェック(22)-水の章Ⅴ【終】

// 第22章 鏡の前でもう5分迷っている。白にするか青にするか。先にスカートを決めてしまったのが間違いかな。 いや、でももう時間もないし…よし、決めた。バタバタと時間ギリギリで支度を終えた。普段ならこんなに悩まないけど今日は凌ちゃんが来る日だから…

眼鏡とベストとギンガムチェック(21)-海の章Ⅴ【終】

// 第21章 (12)桜の季節に どこからか桜の花の香りがしてくる。 それがいったいどこなのかを特定することはできないが、桜の季節というのは、たくさんの花たちが発するあの柔らかい香りで東京は包まれる。 ユージは、この街が、ほんの少しだけ優しくなっ…

眼鏡とベストとギンガムチェック(20)-霞の章Ⅴ【終】

// 第20章 次の予定がどうのこうのと、ごにょごにょと呟いて新島が退散するのを笑って見送り、SP藤木のテーブルに紙幣を置き、そのコスプレを褒め讃えて武は店を出た。そして、美佐に電話をしようとスマートフォンを取り出すと、美佐からメールが入っていた…

眼鏡とベストとギンガムチェック(19)-嵐の章Ⅲ

// 第19章 城二と銀が成田に着いた時一報が飛び込んで来た。なんと専務の中村によるクーデターである。中村は数年前、大手商社佐藤忠商事からヘッドハンティングで我社に入社した人物である。その中村のバックには投資ファンドが付いておりそのファンド自体…

眼鏡とベストとギンガムチェック(18)-羽の章Ⅳ【終】

// 秀幸にとって昨夜の「スイセイ」での出来事は、帝都大学駅伝部の同期メンバーの辰次郎、伸一、拓馬との劇的な再会に驚愕させられ、彼らの平成の30年間の生き様を知り、さらに失くしたと思っていた夏雄からの白い封筒が手元に戻って安心したのも束の間、4…

眼鏡とベストとギンガムチェック(17)-水の章Ⅳ

// あの日から2週間が経った。日に日に鮮明に記憶が甦った。凜……母親に全てを話し、事故の詳細を聞いたが実感は無くて、あの街に行けばまたすぐに会えるような気がした。封印していたその頃の写真は実家に帰った時に見れるようにしておくと母は言っていた。…

眼鏡とベストとギンガムチェック(16)-海の章Ⅳ

// (7)ユージとチューヤン 人気のないバスターミナル、泣き崩れているマスダのそばに人影が近づいていることにユージは気づいた。階下から上ってきた到着バスのライトで逆光になり顔や服装はよく理解できないが、どこかで見覚えのある男の影のような気が…

眼鏡とベストとギンガムチェック(15)-霞の章Ⅳ

// ご返信ありがとうございました。申し訳ありませんが、急に海外出張の予定が入ってしまいました。帰国後早急にご連絡申し上げます。新島 新島に会う決心をして、送ったメールの返信は、あっさりと武の出鼻をくじいた。待つしかない。美佐はどうしているだ…

眼鏡とベストとギンガムチェック(14)-羽の章Ⅲ

// 第14章 妻の櫻子のスマホに帝都大学駅伝部の同期の波野辰次郎から突然の電話が入り、秀幸に変わると「秀に会いたい…」との用件だった。 まだ秀幸は、辰次郎を含めかつての駅伝メンバーに会える心の準備ができていなかったので、「仕事が忙しくて…」を理由…

眼鏡とベストとギンガムチェック (13)-水の章Ⅲ

// 第13章 珍しくアラームよりも先に目が覚めた。 カーテンを開けると青い空が広がっている。 快晴。 まだ半分夢の中状態でなんとか朝食を終え、男2人を待たせてはいけないと出来る限りのスピードで支度を終えた。 市内近郊のダイビングショップを2件回り、…

眼鏡とベストとギンガムチェック (12)-海の章Ⅲ

// 第12章 (5)空港 空港という場所は、出発する人の動線と、到着する人の動線が基本的に交わら ないような設計になっている。当然、行きと帰りでは目に入ってくる標識類も異 なる。出発動線を歩く人々の胸には、いつも期待と惜別の念が、そして到着動線 …

眼鏡とベストとギンガムチェック (11)-霞の章Ⅲ

// 第11章 「ブログ拝見しました。私の亡くなった祖父の若い頃に似ているんですが」…削除「墨田区の探偵事務所です。詳細を伺えれば、当社のベテランスタッフが」…削除 「尋ね人」の反響だ。「尋ね人」か「100万円差し上げます」が検索キーワードにひっかか…

眼鏡とベストとギンガムチェック(10)-嵐の章Ⅱ

// 第10章 数日後、会社に向かい歩いていると、前方に何処か見覚えのある後ろ姿が自分の勤めている会社に入っていった。 その人物の名は「才波 銀」そう、そば屋で仲裁に入ってくれたあの男である。 なんと銀は、中途で自分の勤めている総合商社「当月堂」に…

眼鏡とベストとギンガムチェック(9)-羽の章Ⅱ

// 第9章 秀幸はポストに入っていたチラシと夏雄からの封筒、そしてかけていた黒縁の眼鏡をテーブルに置いた。 今夜は妻の櫻子が仕事のローテーションで遅番とのことで、夕食は一人で食べることになった。 帰りがけのターミナル駅のデパ地下で、【全国駅弁フ…

眼鏡とベストとギンガムチェック(8)-水の章Ⅱ

5人の男女が織りなす人間模様ストーリー

眼鏡とベストとギンガムチェック(7)-海の章Ⅱ

5人の男女が織りなす人間模様ストーリー

眼鏡とベストとギンガムチェック(6)-霞の章Ⅱ

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眼鏡とベストとギンガムチェック(5)ー嵐の章Ⅰ

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眼鏡とベストとギンガムチェック(4)ー羽の章Ⅰ

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眼鏡とベストとギンガムチェック(3)ー水の章Ⅰ

5人の男女が織りなす人間模様ストーリー

眼鏡とベストとギンガムチェック(2)ー海の章Ⅰ

5人の男女が織りなす人間模様ストーリー

眼鏡とベストとギンガムチェック(1)-霞の章1

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